ぷーさんのハニーハント

壁にぶつかったことでアドラー心理学に出会いました

メンターからの教え 教育者としての在り方


社員教育に関わらせてもらうようになって約3年半が経ちました。

社員教育の仕事を、今はとても大切な仕事だと感じ、
誰よりも自分が人として成長させてもらっていると思っています。

以前は教育の仕事が自分の仕事の大部分を占め、建築の仕事ができないことを不満に思っていました。
建築の技術者として、半人前にもなっていない私が教育をする意味も、偉そうに教育をする資格もないと思っていました。

建築の仕事よりも教育や事務的な仕事が多いことへ不満を抱いていた私の意識をメンターが変えてくれました。



メンターからの言葉…

『仕事に対する謙虚さ、素直さ、努力が足りない。
誰よりも正確に、求められた以上の仕事をやっていれば、
今以上の仕事は与えられるはずだ。
文句を言う前に、今の仕事を完璧にやりなさい。受け身でいてはいけないよ。』

『確かに教育という仕事は、成果が見えにくくやりがいを感じにくい。
そして、正解がないために難しい。
悩む気持ちは分かるが、上司というのはできると判断した部下に仕事を任せるものだ。』



メンターからこのようなことを言われた時、
会社が与えてくれる業務に不満を持っていたことに反省し、恥ずかしくなりました。
“仕事は与えられるもの”という捉え方自体も間違っていたと思います。

また、経営者としてたくさんの部下の方がいらっしゃるメンターは上司の視点も教えてくれました。
上司が私ならできると判断してくれていると思うことができるようになり、
教育をやりたくないという気持ちと自分にはできないという気持ちが少なくなりました。

今でも分からなくなることはありますが、
教育を受けてくれる彼らを含め、たくさんの方々のおかげで
教育者とはどうあるべきか、理解できるようになってきたと思います。



これまでメンターが教えてくれた教育者としての在り方を一部まとめてみます。



1、教育者は彼ら(教育対象者)を変えようとは思わないこと。

基本的に人は変わらないし、他人を変えようと思うこと自体が無理なことであり、必要のないことである。
自分がこの会社の魅力を伝えようだとか、もっと仕事に前向きになるような考え方を教えようなどと思わないこと。
教育担当者は淡々と会社で働くために必要なことを教える。
教育者が教えたことを彼らがどう受け取るかまでは強制できない。


2、教育者は教育を通じて自分の承認欲求を満たそうとしないこと。

教育担当者が周りから尊敬してもらったり、
教育担当者自身が上司から認めてもらったりするために彼らがいるわけではない。
○○の発言からは“自分の上司、彼らの上司を納得させること“や“自分が認められること”
が優先されているように感じる。
そんなに仕事で認められることは重要なのか?


3、教育者は第一に優しいこと、怒らないこと。

人が成長するためには、指示したことをそのままやる能力ではなく、
なぜそれをやるのか考え、分かるまで質問する素直さや学ぶ姿勢が必要である。
そのため、教育者は怖いから聞きにくい、話しにくいと思われてはいけない。
彼らが話してくれることが仕事に対する不満であっても本音を引き出せている時点で教育者として合格だと言える。
(ただし、その不満を教育者が解決しようとまで思う必要はない。聴くだけで良い。)


4、その分野を教えるだけの知識があること。

まずは教育担当者が、教える分野に対してよく勉強し、実践する。
もし知らないことを聞かれたときには、教えられるまで勉強するやる気を持つ。
 

5、会社にとって模範的な社員であることを見せること。

基本的には、人は会社の経営理念のためには働かない。
どんなに努力しても経営者と同じ目線、気持ちを理解させるのは不可能に近い。
自分もあんな風になりたいと思わせるような社員像を自らが見せなさい。





メンターだけでなく、多くの方から学ぶようになってから学んだことは、
相手を変えようとせずに自分を変えることの重要性です。

自分の姿で示した結果、部下がやる気を持って働くようになってくれたら
それはもちろん嬉しいことですが、例えそれで部下が変わらないとしてもそれは部下の選択であり
これ以上は自分が責任を感じることはない。

“意識して部下に見せよう“というよりは“自分自身がどのように働くか“なのだと思うようになりました。

メンターをはじめとして、たくさんの方々のお陰で教育に対する考え方を変えることができました。
特にメンターからの教え4・5を頑張ろうと思います。



本日もありがとうございました(^^)
素敵な一日になりますように…