尊敬する上司からの教え① 同僚の悪口を言うことはどういうことか
ゼネコンでは基本的に工事現場ごとによって作業所があります。
現場に事務所があり、その中で複数の人がチームになって建物を造っていきます。
私が新入社員として初めて配属された作業所にいた時のことです。
ある日、私は他の作業所にいる同期から
「先輩のMさんは仕事ができないと上司達が言っている。
Mさんのミスが多くて迷惑をかけられる。」
と聞きました。
“Mさんが役に立たない“という扱いを作業所内で受けていることを
何となく社内で知っている人もいました。
要するに、仕事を理解していない新入社員がMさんは仕事ができないと平気で言ってしまうほどに
批判や文句を先輩や上司達が言っていたということです。
それを聞いた当時の上司が私に教えてくれたことがあります。
「いいか?仲間の悪口を言うことは、格好悪いことなんだぞ。
自分にはその仲間のカバーをする能力が無いと言っているだけなんだ。」
当時二十歳の私が上司からこの言葉を聞いた時、この上司はすごい方だと思いました。
”こんな人になりたい“と憧れの気持ちを抱きました。
今、改めて上司が教えてくれたことを考えてみました。
『あいつは仕事ができない』=『自分も仕事ができない』
共に働く仲間の悪口を言うことは、自分の能力を示すことではないということです。
人には得意なこと、不得意なことがあって当たり前です。
一緒に働く仲間と助け合うこともできないような人間には、
他人の悪口を言う資格がないということを教えてもらいました。
本当に仕事ができる人というのは、
自分一人が仕事ができて、他人の評価を上から目線でする人ではありません。
本当に仕事ができる人というのは、
お互いのの長所を生かし、短所を補い合い、建物を造るという目標に向かって働けることです。
『他人の悪口を言う暇があったら、その人をカバーできるくらいの実力をつける』
新入社員の時にこのことを上司から教えてもらった私は本当に幸せだと思います。
人は完璧ではない。
だから仲間がいて、助け合えばいい。
仕事のできる上司から、歳を重ね、立場が変わっても
常に謙虚でいることの大切さを教えていただきました。
当時の上司には本当に感謝の気持ちでいっぱいです(^^)
本日もありがとうございました(^^)
素敵な一日になりますように…